プロテインに慣れていないと下痢や便秘になる可能性がある!対処法や選び方を詳しく解説
- 栄養・食事
プロテインを飲み始めたけどお腹の調子がイマイチ…。
下痢や便秘にならない方法ってないのかな…?
こんな悩みを抱えていませんか?
プロテインは、素早く簡単にタンパク質を摂取できる栄養補助食品。スポーツやトレーニングのサポートをはじめ、健康的な体づくりにも最適です。
しかし、プロテインに慣れていないと、選ぶ種類や飲み方、体質によって下痢や便秘を引き起こす可能性があります。
辛い思いをしないためには、体調不良につながる原因を理解したうえで、正しく対策しながら活用していきましょう。
そこでこの記事では、
- プロテイン摂取が下痢につながる原因
- プロテインで下痢を防ぐポイント
- 下痢のリスクを下げるプロテインの選び方
- 飲み慣れないため便秘になったときの対処法
を紹介していきます。プロテインを飲んで下痢や便秘にお悩みの方や、体質に合う種類を探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
プロテイン初心者は体が慣れず下痢や便秘になることがある
筋トレを始めたと同時に、プロテインを飲み始めた方は多いでしょう。しかし、プロテインは体質によっては下痢や便秘を引き起こすことがあります。
また、プロテインを二慣れていないとタンパク質の摂取量が一気に増えるので、便秘になる方もいます。もし体質に合わないなら、種類を変えたり飲み方を変えたりすることが必要です。
プロテイン摂取が下痢につながる原因4つ
プロテイン摂取が下痢につながる原因は、主に以下の4つです。
- 乳糖不耐症である
- 動物性タンパク質を摂りすぎている
- 人工甘味料が身体に合っていない
- トレーニング直後に一気飲みしている
順番に解説していくので、自分に当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。
1.乳糖不耐症である
下痢を繰り返す方は、主にプロテインに含まれる「乳糖」が原因です。乳糖不耐症の症状を引き起こしている可能性があります。
【乳糖不耐症とは?】
腸内で「乳糖」を消化・分解する酵素が不足していることにより、消化不良を引き起こすこと。(乳糖=牛乳から精製して作られる糖質のひとつ)
乳糖不耐症の主な症状は、
- 腹部の張り
- 腹痛
- 下痢
などです。プロテイン以外にも、牛乳を飲んで下痢をしたり、お腹に不快感を感じたりする方は「乳糖不耐症かもしれない」と考えてみてください。
とはいえ、乳糖不耐症の方が一切プロテインを飲めないわけではありません。
大豆が原料であるソイプロテインや乳糖含有量が少ない種類を選べば、下痢のリスクを下げられる場合があります。自分に合うプロテインを探してみてくださいね。
2.動物性タンパク質を摂りすぎている
動物性タンパク質を摂りすぎると腸内環境が乱れやすく、下痢につながります。プロテインを取り入れた場合に、動物性タンパク質を過剰摂取してしまう場合もあるのです。
心当たりのある方は、以下を参考に食事やプロテインの量を調整しましょう。
<1日あたりのタンパク質目標摂取量>
(※身体活動レベルが普通の場合)
性別 | 年齢 | 目標量(日) |
---|---|---|
男性 | 18〜29歳 | 86〜133g |
30〜49歳 | 88〜135g | |
50〜64歳 | 91〜130g | |
女性 | 18〜29歳 | 65〜100g |
30〜49歳 | 67〜103g | |
50〜64歳 | 68〜98g |
適切な摂取量はトレーニングの強度や身体活動量によって変化するので、上記の数値はあくまでも目安として参考にしてみてくださいね。
なお、トレーニングを強化していると、タンパク質中心の食事に偏りがちです。体調不良を防ぐなら、糖質・脂質・タンパク質の「3大栄養素」をバランスよく摂取していきましょう。
3.人工甘味料が身体に合っていない
プロテインに含まれる人工甘味料は、摂り過ぎると下痢を引き起こす恐れがあります。
人工甘味料は、人工的に合成して作られた甘味成分なので、体内で消化・吸収されません。一度に大量摂取すると、消化不良により下痢を起こしやすくなってしまうでしょう。
また、人工甘味料が身体に合わない場合は、
- 吐き気がする
- お腹が痛くなる
- 胃酸過多
など、下痢以外の症状を引き起こす可能性もあります。最近では「人工甘味料フリー」のプロテインも販売されているので、気になる方は購入時に確認してみましょう。
なお、人工甘味料はプロテインに限らず、「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」などと表記されている商品にも含まれています。他の食品からも多く摂取している場合があるので、注意してくださいね。
4.トレーニング直後に一気飲みしている
プロテインをトレーニング直後に一気飲みすると、消化不良により下痢を起こしやすくなります。
特に、高負荷トレーニングの直後は全身の血液が筋肉に集中しているため、食べ物を消化する準備ができていません。そんなときに一気飲みすると、胃腸がびっくりしてしまいます。
とはいえ、トレーニング後は身体のエネルギーが不足しているので、素早い栄養補給が必要です。また、運動後45分以内はプロテイン摂取の「ゴールデンタイム」とも言われています。
プロテインをトレーニング直後に飲むなら、
- 一気に大量摂取しない
- 約15分ほどかけてゆっくり飲む
といったポイントを意識して、胃腸に負担をかけない飲み方をしましょう。
プロテインで下痢を防ぐポイント4つ
プロテインで下痢を防ぐポイントは、以下の4つです。
- 乳酸菌を摂取する
- 飲み慣れていない場合は徐々にプロテインの量を増やす
- 複数回に分けてプロテインを摂取する
- 食物繊維をしっかり摂る
プロテインを飲んだ後の下痢に悩まされていた方は、これらのポイントをおさえてしっかり対策していきましょう。
1.乳酸菌を摂取する
プロテインで下痢を起こしやすいのであれば、乳酸菌を積極的に摂取してみてください。
乳酸菌は乳糖を分解する働きがあります。特に、乳糖不耐症が原因でお腹を下しやすい方なら、乳酸菌の摂取で下痢のリスクを下げられるでしょう。
なお乳酸菌は、
- ヨーグルト
- チーズ
- 納豆
- 日本酒
などの食品に多く含まれています。「ヨーグルトやチーズは乳製品だから逆効果では?」と思われたかもしれませんが、発酵乳製品は乳糖が限りなく少ないので心配ありません。
日常的に乳酸菌を含む食品を摂取していれば、お腹で乳糖を分解しやすい環境作りができるので、積極的に取り入れてみてくださいね。
2.飲み慣れていない場合は徐々にプロテインの量を増やす
プロテインを飲み慣れていない方は、徐々に摂取量を増やすのがポイントです。
タンパク質の消化吸収能力には個人差があるうえ、たくさんの量を飲めば腸内の悪玉菌が一気に増えて下痢を起こしかねません。
普段からタンパク質をあまり摂っていないなら、プロテインの摂取量や頻度は段階的に増やして様子をみてみましょう。
お腹を壊して飲んだり飲まなかったりするならば、毎日少量でも継続して摂取することを意識してみてください。
3.複数回に分けてプロテインを摂取する
プロテインによる下痢を防ぐなら、摂取量だけでなく飲み方にも工夫が必要です。複数回に分けて摂取して、内臓の負担を減らしましょう。
こまめに補給すれば下痢のリスクを軽減できるほか、タンパク質を体内で効率良く吸収できるメリットがあります。効果を高めるためにも、1日2〜3回以上に分けて飲んでみてください。
なお、プロテインは飲むタイミングを目的別に分ければ、狙った効果を発揮しやすくなると言われています。
例えば、
- 筋肉量の増加:運動後30〜45分以内・間食
- ウエイトアップ:食後・間食
- 栄養バランスの改善:食事の前後・就寝前
などが推奨されているので、ぜひ実践してみてくださいね。
4.食物繊維をしっかり摂る
下痢をしやすい方は、食物繊維をしっかり摂りましょう。
食物繊維は、
- 有害な「悪玉菌」を減少させる
- ビフィズス菌や乳酸菌などの「善玉菌」を繁殖させる
といった働きがあり、腸内環境の改善に有効です。意識して摂取すれば、便秘や下痢などの腸トラブルを防ぐ効果が期待できるでしょう。
なお、厚生労働省が公表する「食物繊維の目標摂取量」は、男性が20g、女性が18g(1日あたり/18〜69歳の方)です。
目標数値を目安に、食物繊維を多く含む以下のような食品を取り入れてみてください。
- 果物類
- 穀物類
- 芋類
- キノコ類
- 豆類
- 海藻
タンパク質の多い食事を意識している場合は食物繊維が特に不足しがちなので、積極的に摂取していきましょう!
下痢のリスクを下げるプロテインの選び方
プロテインによる下痢を防ぐなら、選び方にも注意しましょう。
- 乳糖不耐症ならソイプロテインを選ぶ
- ホエイプロテインは「WPI製法」を選ぶ
順番に解説していくので、購入時の参考にしてみてくださいね。
1.乳糖不耐症ならソイプロテインを選ぶ
乳糖不耐症の方は、「ソイプロテイン」を選ぶのがおすすめです。
最も一般的な「ホエイプロテイン」の原料は牛乳であるのに対し、ソイプロテインは大豆からできています。乳糖を含まないので、乳糖不耐症の方でも消化不良による下痢を防げるでしょう。
またソイプロテインには、
- 脂肪成分が少ない
- 満腹感が持続しやすい
といったメリットもあります。女性ホルモンと似た働きのあるイソフラボンにより、美容や健康効果も期待できるでしょう。
ただし、ソイプロテインはホエイプロテインに比べ吸収スピードがゆるやかです。そのため、激しいトレーニング後など、速やかに栄養補給したいときには不向きともいえます。
メリットやデメリットも理解したうえで、効果的に取り入れてみてくださいね。
2.ホエイプロテインは「WPI製法」を選ぶ
ホエイプロテインを飲みたいのであれば、「WPI製法」の商品を選びましょう。
WPI製法のホエイプロテインは下痢の原因である乳糖がほとんど除去されているので、症状が緩和される可能性があります。
またホエイプロテインであれば、ソイプロテインのように吸収スピードが遅いデメリットはありません。
下痢を防ぎつつ効率良く筋肉を増量したいなら、
- トレーニング後はWPI製法のホエイプロテイン
- 就寝前はソイプロテイン
といったように、摂取するタイミングや用途に応じて使い分けてみても良いでしょう。
なお、ドンキホーテで買えるプロテインが知りたい方は、関連記事「ドンキで買えるプロテイン7選!通販・他店舗と比較したときのメリットやデメリットも解説」にて解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
ドンキで買えるプロテイン10選!通販・他店舗と比較したときのメリットやデメリットも解説【注意】プロテインに慣れていないと便秘になることがある
プロテインを飲み慣れていない方は、下痢だけではなく便秘になることもあります。そこで、こちらでは、以下2つの項目について解説していきます。
- プロテインで便秘になる理由
- 便秘になりやすい人の特徴
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.プロテインで便秘になる理由
プロテインを飲むと腸内環境のバランスが崩れて、便秘になることがあります。
プロテインにはタンパク質が多く含まれています。タンパク質を消化する際に発生する窒素は、腸内の悪玉菌のエサになると考えられているのです。
タンパク質量が増えたために便秘になることもあります。
2.便秘になりやすい人の特徴
プロテインを飲んだからと言って、皆が便秘になるのではなくなりやすい人・なりにくい人がいます。プロテインを飲むと便秘になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。
- タンパク質の消化が苦手な体質の人
- 水分量が不足している人
- 生活習慣が乱れている人
- 食事制限している人
タンパク質の消化が苦手な体質の場合、プロテインに慣れていないと便秘になることがあります。
しかし、水分量の不足や生活習慣の乱れは、プロテインを飲む・飲まないにかかわらず便秘になりやすい生活をしていることが大きな原因です。そもそも便秘になりやすい生活を送っていないか思い返してみてください。
プロテインに慣れていないため便秘になったときの対処法
プロテインを摂り始めたばかりの方は、身体が慣れていないため便秘になることがあります。そんなときの対処法を3つ紹介します。
- プロテインを中断する
- 水分をしっかり摂る
- 決まった時間に食事を摂るようにする
1つずつ見ていきましょう。
1.プロテインを中断する
タンパク質の消化が苦手な体質の場合、プロテインを摂取したことにより体が消化に対応しきれていない可能性があります。一旦、プロテインを中断してみてください。
便秘が解消されたら、少量からプロテインを取り入れていくのがおすすめです。
2.水分をしっかり摂る
水分が不足すると、便のカサが減り硬くなるので便秘になりやすくなります。水分をしっかり摂取するように心がけましょう。
水分は一気に飲んでも排出されてしまうので、こまめに補給するようにしてみてください。
3.決まった時間に食事を摂るようにする
毎日決まった時間に食事を摂るようにしましょう。食事の時間が規則正しくなると、腸内のリズムも整ってきます。
特に朝食後は腸の動きが活発になり、便が出やすくなります。毎日決まった時間にトイレに行くようにすると規則正しい排便習慣ができるでしょう。
プロテインに慣れていないと下痢や便秘になる可能性がある!種類を選んで上手にプロテインを摂り入れよう
プロテインを摂ることにより、筋肉量の増加や栄養改善に効果が期待できます。ただし、体が慣れていなかったり、体質に合わなかったりすると下痢や便秘になってしまうことがあります。
「乳酸菌や食物繊維を摂取する」「複数回に分けながら徐々に増を増やしていく」などを取り入れてにてください。
繰り返しお腹を下す方は、今飲んでいるプロテインが身体に合っていない可能性があります。この記事を参考にして、相性の良い種類をみつけてみてくださいね!
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