【床補強で安心!】ホームジムを作る前に意識したい4つのポイント
- ボディメイク
これからホームジムを作りたいけど、気をつけることはある?
ホームジムは使っていて、床が抜けたりしない?
できればあまりお金はかけずに、全部自分でやりたい
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
ホームジムは、自分のペースに合わせて好きな時にトレーニングができるのがいいですよね。集中してトレーニングができ、自由度が高いホームジムを自宅に作る人が増えています。
しかし、その一方で管理等を自分で行う必要があるため、注意すべき点もあります。
そこで、本記事では
- ホームジムでは床が抜けることはあるか
- ホームジムで床補強が必要な理由
- 床補強に必要なアイテム
- ホームジムを作る際のポイントや注意点
などについて解説しています。
長期的な視点で、ホームジムでトレーニング成果を高めて理想の身体を作るために、これからホームジムの導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
基本的にホームジムで床が抜けることはない
普通の使い方をしている以上、トレーニングをしていてホームジムの床が抜けてしまうということは、基本的にはありません。
建築基準法では、住宅の居室1㎡あたり1800N以上の物を載せても大丈夫なように設計することが定められています。建築基準法とは、建築物の最低基準を定めている法律です。
1800Nはおよそ180kgなので、1㎡あたり180㎏が建築基準法での最低基準です。
これは、1㎡の範囲内に体重60kgの人が3人いても大丈夫なことを意味します。
以下の例では、体重70㎏の人が次のようなパワーラック、バーベル、ベンチを使用する場合を考えてみましょう。
- パワーラック 80㎏
- バーベル 100㎏
- ベンチ 20㎏
- 本人の体重 70㎏
これらの合計は270㎏ですが「1㎡で180㎏」はあくまで最低のラインであること、さらに通常これらの器具を1㎡内に設置することは想定しにくいため、荷重はオーバーしていないとみなせます。
例えば、4㎡(2m×2m)内にこれら器具を設置する場合には、面積は4倍になっているため、耐荷重の最低ラインはおよそ180×4=720㎏です。
上記の器具を設置して、さらにバーベルのウエイトを増やしても、大丈夫であることが分かります。
ただし、器具を乱暴に扱ったり、床に叩きつけるように置くと強い衝撃が加わり、床が抜ける場合があるので取り扱いには十分注意しましょう。
ホームジムの床補強が必要な3つの理由
ここでは、ホームジムの床補強がなぜ必要なのかについてみていきます。
- 床を傷つけずに済む
- 騒音トラブルを回避できる
- 滑り止め防止になる
リスクを回避するためにどれも大事なので、1つずつ詳しくみていきましょう。
1. 床を傷つけずに済む
ホームジムの床補強を行うことで、床が傷つくのを防止できます。
自宅の床にホームジムを設置する場合、器具を直接置いてしまうと、器具の跡がついたり、何かの拍子で器具を落とした時に床が傷ついたりしてしまいます。
面倒でも、後々のことを考えると、床補強をすることは有益です。
2. 騒音トラブルを回避できる
床補強をすることで、騒音トラブルを回避できます。
特に賃貸住宅にお住まいの方であれば、隣の部屋や上下階の人に対して気を使う場面が多いのではないでしょうか。
ホームジムでは、さまざまな種目のトレーニングを行い、中には動きが激しいものもあります。
床補強を行うことで、トレーニング中の音が吸収され、近隣の住民からクレームが入るのを防止できます。
3. 滑り止め防止になる
床補強を行うことは、滑り止め防止につながります。
トレーニング中には汗をかきやすく、床補強をしないフローリングのままだと、滑りやすいです。
重たい器具を持った状態で滑ると、大怪我にもつながりかねません。
怪我を未然に防ぐためにも、床補強は大変重要です。
床の補強に必要なアイテム3選
ここでは、床補強に必要なアイテムを紹介します。
- ジョイントマット
- 合版
- フィットネスマット
おすすめの商品も紹介しているので、ぜひ取り入れてみてください。
1. ジョイントマット
床に直接敷くのが、ジョイントマットです。クッションマットなどと呼ばれることもあります。
フローリングの上でこのマットを敷くことで、防音効果だけでなく、振動吸収効果も期待できるため、トレーニング時の緩衝材としての役割を果たします。
さらに、ジョイントマットの上に置くことになる合板が直接床に当たってフローリングを傷つけさせないという役割も担っています。
2. 合版
ジョイントマットの上に敷くのが合板です。コンパネなどとも呼ばれており、材質によってベニヤ板、ワラン合板、MDF合板などさまざまです。
合板のような固く、面積が広いものを敷くことで荷重分散の効果が期待できます。
上述のとおり、1㎡あたりの荷重最低ラインは、180㎏となるように設計されてはいるものの、長年に渡り使用を続けた場合に影響が全くないわけではありません。
荷重を広く分散させることで、床への影響を抑えられるのです。
3. フィットネスマット
合板の上に敷くのが、フィットネスマットです。床補強の面では、上述のジョイントマットと合板で十分ですが、トレーニング時に直に身体を乗せる部分にはフィットネスマットが適しています。
これを敷くことで、重量の思いウェイトを持ってトレーニングする際などに、足元を安定させふらつくことなくトレーニングでき、怪我防止にもつながります。
ホームジムを作る際のポイント4選
ホームジムを作る際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 住宅の管理会社などに許可をもらう
- 部屋の広さが十分にあるか確認する
- 周りの住環境への配慮を行う
- 万が一の際に保険適用があるか確認する
ホームジムを購入してから後悔のないよう、一緒に1つずつみていきましょう。
1. 住宅の管理会社などに許可をもらう
賃貸住宅にお住まいの方は、ホームジムを作る場合、あらかじめ住宅の管理会社や大家さんに許可をもらいましょう。許可をもらっておくことで、近隣住民との間で騒音トラブル等が発生した際に説明をする根拠にできます。
許可は必ず書面でもらい、保管しておくことが大切です。口頭で許可をとっても、後々になってトラブルが発生した時に「言った、言わない」論争に発展する恐れがあります。
賃貸契約書の特記事項に、追加で記載してもらうのが望ましいです。
2. 部屋の広さが十分にあるか確認する
ホームジムを作る前に、部屋の広さが十分にあるかを確認しましょう。
ホームジムを自宅に作る場合には、部屋のどの場所にどれくらいの大きさのものが入ってくるのか、スペースはどれくらい必要かなどをあらかじめ見積もっておく必要があります。
置き場だけでなく、トレーニングをする十分なスペースがないと、思うような効果を得られなかったり、怪我の原因になったりするので注意が必要です。
また、購入したホームジムを自宅に搬入する際には、玄関から搬入するだけのゆとりはあるかなども意識しておきましょう。
3. 周りの住環境への配慮を行う
ホームジムを設置するにあたっては、周りの住環境にも気を配りましょう。ホームジムで、さまざまな器具を使ってトレーニングをする場合、金属音などの音が発生しやすいです。
賃貸であろうと、持ち家であろうと、近隣にトレーニング中の音が漏れる可能性があることをしっかり認識しておく必要があります。
その対策のために、床補強だけでなく、窓などの防音対策も視野に入れておきましょう。
4. 万が一の際に保険適用があるか確認する
ホームジムを作る前に、万が一の時には保険適用があるかどうかを確認しましょう。万が一トレーニング中に壁や床に傷をつけてしまった場合には、火災保険でカバーできる可能性が高いです。
ホームジムを作る前には、必ず自分の加入している火災保険が万が一の保証をしてくれるのか、またその条件について確認しておきましょう。
火災保険の時効は3年となっており、3年を超えると請求ができなくなるため、すみやかに請求することが大切です。
また、事故の原因として故意または重大な過失が認められる場合には、保険が下りない点にも注意が必要です。
ホームジムを作る際の3つの注意点
ここでは、ホームジムを作る際の注意点を3つご紹介します。
- 器具を1カ所にまとめない
- 使用前の点検を怠らない
- 全て自分だけでやろうとしない
長期にわたって、安心してトレーニングするために大切なことなので、1つ1つをしっかりと意識しましょう。
1. 器具を1カ所にまとめない
ホームジムを作る際には、器具を1カ所にまとめて置くのはやめましょう。
上述のとおり、1㎡あたりの荷重が180kgを超えても大丈夫なように、建築基準法で定められてはいるものの、重量のある器具を長年に渡って1カ所にまとめて置いておくと、床にへこみが生じる可能性があります。
そのような事態を回避するために、ダンベルなどの重量物は分散して収納するなどの配慮が必要です。
2. 使用前の点検を怠らない
ホームジムを設置してからは、日々のトレーニングを安全に行うために、使用前点検を怠らないようにしましょう。スポーツジムなどであれば、施設利用者の安全を考えて、職員が各器具やマシンの点検・メンテナンスを毎日行っています。
一方、ホームジムとなるとそのような点検はすべて自分で行う必要があり、怪我をした場合には自己責任となることを忘れないでください。
安心してトレーニングができるよう、自分でマニュアルやチェック表を作成し、定期的な点検を行うことが大切です。
3. 全て自分だけでやろうとしない
ホームジムの設置やそれに付随する床補強、防音などの対策は、無理に自分1人だけて行う必要はありません。
さまざまなリスクを回避するために、床補強や防音対策を行いますが、自分だけでは対応に時間がかかってしまったり、どうすればよいのか分からなかったりすることがあるでしょう。
そのようなときには、専門業者に相談することも1つの方法です。
例えば、リフォーム会社であれば防音対策に関する知識も豊富なので、ホームジムにふさわしい防音設備の提案をしてくれるでしょう。
その分費用が多く発生するかもしれませんが、長い目で見るとリスクを回避しながらコスパ良くホームジムの利用ができます。
ホームジムで筋トレをして理想の身体を目指そう
ホームジムを自宅に作ることで、いつでも好きな時間にトレーニングができます。
その一方で、ホームジムの設置前に部屋の広さを見積もったり、リスク管理のための床補強をしたりと、すべきことは多いです。
また、ホームジム設置後には定期点検を行う必要があるなど、注意すべき点にも意識を向ける必要があります。
それらをしっかり行えば、低コストで長期的に自宅でトレーニングを楽しめるため、これからホームジムを作りたいと考えている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
【自宅で筋トレをしている人必見】ホームジムを設置するのに必要な下準備からおすすめの筋トレ器具6つを徹底紹介の記事では、ホームジムの設置にあたって、おすすめの筋トレ器具についても詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。