パーソナルトレーナーの資格は独学でとれる?資格以外に大切なことも紹介
- トレーナー
パーソナルトレーナーの資格って独学でとれる?
学校に通うのと独学で学ぶのとどっちが良い?
パーソナルトレーナーの資格を独学でとるための勉強法は?
パーソナルトレーナーとして働くために資格は必要ありませんが、取得しておくと就職や集客に有利に働く場合があります。
独学で勉強して試験に合格すれば取得できる資格もあるので、働きながらパーソナルトレーナー資格を取得したいと考えている方におすすめです。
この記事では、
- パーソナルトレーナーの資格は独学でも取得できるのか
- パーソナルトレーナーの資格を独学でとるおすすめの勉強法
- 独学以外でパーソナルトレーナーの資格をとる方法
について紹介します。
パーソナルトレーナーの資格を独学でとろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
パーソナルトレーナーの資格は独学でも取得できる
パーソナルトレーナーの資格は独学で取得できるものもあります。
ただし、指定の期間・時間に講座の受講が必須な資格や、専門学校・大学などの養成施設に通う必要がある資格だと、独学で勉強するだけでは取得できません。
ここでは、テキストなどを使って独学で勉強し、認定試験に受かれば取得できるパーソナルトレーナーの資格を紹介します。
資格 | 団体 | 資格取得方法 | 独学での資格取得費用 |
---|---|---|---|
NESTA PFT |
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA JAPAN) |
・事前講習を受講 |
・教材費:14,960円 ・事前講習受講料:16,500円 ・認定試験受験料:8,250円 ・受験登録 ・合格後資格登録料:40,040円 【合計】79,750円 |
NSCA-CPT (NSCA認定パーソナルトレーナー) |
特定非営利活動法人NSCAジャパン |
・NSCAジャパン会員になる |
・会員年会費 |
JATI-ATI (JATI認定トレーニング指導者資格) |
日本トレーニング指導者協会(JATI) |
・JATI会員になる |
・個人正会員の年会費:11,000円 |
独学で取得できるパーソナルトレーナーの資格のなかでも、特におすすめなのが「NSCA-CPT」です。
アメリカに本部を構えるNSCAが認定しており、全世界で約5万5千人以上のパーソナルトレーナーが取得している国際的な資格です。
トレーニング指導を行うときに必要な医学的・運動生理学的な優れた専門的能力を持っていることの証明となります。
NSCA-CPTは講習の受講が必要なく、他のパーソナルトレーナーの資格よりも比較的費用も安く済みます。また、講習にとられる時間もないため、自分のペースで資格の勉強が可能です。
さらにNSCA-CPTを持っていれば、JATI-ATIを取得する際に講習が免除されます。
費用を抑えて独学でパーソナルトレーナーの資格を取得したい方は、まずはNSCA-CPTをとり、他の資格もとりたいと考えているならJATI-ATIをとるという流れがおすすめです。
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パーソナルトレーナーの資格どれがいい?主な種類を一覧で紹介
パーソナルトレーナーの資格を独学でとるメリット
パーソナルトレーナーの資格を独学でとるメリットは、以下の通りです。
- 資格取得にかかる費用を抑えられる
- リスクを抑えて挑戦できる
- 隙間時間に勉強できる
- 調べることで自己解決能力が身につく
- 知識や情報が頭にインプットされやすい
独学でパーソナルトレーナーの資格をとれば講座受講料や学校に通う費用がかかりません。勉強してみて「自分には向いてない」と感じた場合に、諦めてもダメージが少ないのでリスクを抑えて挑戦できます。
また、独学なら隙間時間に勉強することが可能です。好きな時間に勉強できるため、働きながら、学校に通いながら自分のペースで学んでいけます。
独学だと、勉強して分からないことは本やインターネットで調べなくてはいけません。答えを探し出す能力や自分で解決する能力が身につくだけでなく、調べることで知識や情報が頭にインプットされやすいというのも独学の大きなメリットの一つでしょう。
パーソナルトレーナーの資格を独学でとるデメリット
パーソナルトレーナー資格を独学でとるデメリットは、以下の通りです。
- 実践的なスキルが身につかない
- 強い意志がないと続けられない
- モチベーションを維持するのが難しい
- 分からないことがあっても相談できない
- 取得までに時間がかかる可能性がある
- 就職のサポートを受けられない
パーソナルトレーナーとして成功するには、知識だけでなく実践的なスキルも重要です。
しかし、独学で勉強できるのは知識面だけでトレーニングや指導、会話のスキルを身につけることができません。
また、独学だと自分のペースで勉強できる反面、強い意志がないと続けることが難しいです。一緒に頑張る仲間もいないとモチベーションの維持も難しく、時間の制約がないため「明日やろう」と先送りして続かなくなってしまいます。
さらに独学の場合、理解できないことがあっても誰にも相談できず、自分で調べて解決するので時間がかかります。そのため、効率的ではなく取得までに時間がかかってしまうのです。
独学ではなく、専門学校やスクールに通っている場合は、就職支援を行ってもらえることもありますが、独学の場合は全て自力で就職活動を行う必要があるのもデメリットでしょう。
パーソナルトレーナーの資格を独学でとりたい方におすすめの勉強法
続いてはパーソナルトレーナーの資格を独学でとりたい方におすすめの勉強法を紹介します。
本を読んで勉強する
パーソナルトレーナーの資格は、トレーニング方法の知識だけでなく、体の構造や機能を学ぶ「解剖学」や運動が体にもたらす変化について学ぶ「運動生理学」、食事指導に必要な「栄養学」など幅広い知識が必要になります。
それぞれの分野の専門的な本を読んで勉強するのも良いですが、資格ごとに用意されているテキストを読んだり、問題集を解いたりするほうが効率的です。
独学で勉強していて分からない部分が出てきた場合や苦手意識がある分野、自分の強みとして強化したい知識に関しては、より理解を深めるために専門の参考書を買って勉強すると良いでしょう。
▼筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典▼
▼基礎から学ぶ!スポーツ栄養学▼
▼図解入門よくわかる生理学の基本としくみ▼
▼スターティング ストレングス▼
▼NSCAジャパン ストレングス&コンディショニング エクササイズ・バイブル▼
学んだトレーニング方法を実践する
パーソナルトレーナーになるには知識をインプットするだけでなく、トレーニングや栄養指導などを通じてアウトプットしていくことで身につきます。
そのため、パーソナルトレーナーとして実際に働き、資格取得のために独学で勉強した内容を実践していくことが大切なのです。
独学以外でパーソナルトレーナー資格をとる方法
パーソナルトレーナーの資格を独学でとろうとすると、分からないことを調べてもうまく解決できないとストレスが溜まったり、調べるのに時間がかかりすぎて効率的に勉強できなかったりする場合もあります。
誰でも独学が向いているわけではないため、合わない場合は無理をせず、独学以外の方法でパーソナルトレーナーの資格の勉強をすると良いでしょう。
独学よりも早く・効率的にパーソナルトレーナーの資格をとるなら、パーソナルトレーナースクールに通ったり、通信講座を活用したりするのがおすすめです。
パーソナルトレーナースクールに通う
パーソナルトレーナー専門の養成スクールに通って、資格取得に向けて勉強することも可能です。資格取得のサポート以外に、希望者には就職・独立サポートも行ってくれます。
パーソナルトレーナースクールは、資格をとってパーソナルトレーナーとして働きたいと考えている方におすすめですが、数十万円の費用がかかります。
パーソナルトレーナーとして本気で働く覚悟があり、働いて回収できる初期投資費用と考えれば問題ないでしょう。
しかし、途中で投げ出してしまうと何も残らずお金だけがかかってしまうので、独学で資格をとるよりもハイリスクな勉強方法でもあります。
通信講座を活用する
通信講座も、テキストなどをもとに、自分の好きなペースやタイミングで勉強できる方法です。
通信講座会社によっては、解いた問題を提出すると担当の講師が赤ペンを入れて分かりやすく添削してくれる場合があります。
自分では分からないところを解説してもらえるというメリットがありますが、通信講座で学べるパーソナルトレーナー関連の資格は種類が少ないです。
【例】ユーキャンで学べるパーソナルトレーナー関連資格
- ボディメイク通信教育講座
- スポーツ栄養プランナー
とりたいパーソナルトレーナーの資格があれば、活用していきましょう。
パーソナルトレーナーになるのに必要なスキル
独学で資格を取得しても、それだけで立派なパーソナルトレーナーになれるとは限りません。
独学で資格を取得するのと並行して、以下のスキルも磨いておくと良いかもしれません。
- 専門知識
- 指導力
- コミュニケーション能力
- トレーニングの経験
- ビジネススキル
- 独立志向
資格を持っていれば就職活動で有利に働く場面は多いです。しかし、実際に働いた際に必要なスキルは上記の内容がほとんどです。
また、採用条件に実践経験を挙げるパーソナルジムもあり、資格よりも経験を重視するケースも少なくありません。
資格だけに目を向けるのではなく、これらのスキルもしっかり身につけられると良いでしょう。
パーソナルトレーナーに必要なスキルやなり方については「パーソナルトレーナーになるには?資格・スキルなど必要なもの一覧」で解説しているため、参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーの年収はどのくらい?
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトの「job tag」によると、パーソナルトレーナーを含むスポーツインストラクターの平均年収は383.8万円ほどです。つまり月収にすると平均で31.9万円ほどということになります。
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の1年間の平均給与は443万円のため、日本の平均給与よりも低いです。
ただし、パーソナルトレーナーは働き方によって収入の差が開きやすい職種でもあります。やり方次第では年収1000万円以上も目指せるため、興味がある方は挑戦してみましょう。
参考:
スポーツインストラクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁
パーソナルトレーナーの年収や1000万以上稼ぐための方法については「パーソナルトレーナーは儲かる?年収1000万以上稼ぐ成功の秘訣を解説」で紹介しているため、参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーの資格は独学でもとれる!勉強法を工夫してみよう
パーソナルトレーナーの資格は独学でも取得できるものがあります。独学なら自分の好きな時間に勉強でき、費用が抑えることができるでしょう。
パーソナルトレーナーの資格がないと働けないわけではありませんが、持っていると就職や集客に有利に働きます。
ただし、独学で資格の勉強をして知識を学べても、パーソナルトレーナーに必要な実践的なスキルは身につきません。パーソナルトレーナーとして働きたい方は、ジムで働きながら実務経験のなかでトレーニングや指導、顧客との会話スキルを学ぶのが良いでしょう。
パーソナルトレーニングジムのティーバランスなら、研修制度が充実しているため、働きながらさまざまな技術やスキル、ノウハウを学ぶことが可能です。さらに、独立支援制度もあるため、パーソナルトレーナーとしてキャリアアップを目指せる環境で働けます。
また、業務委託やスポット勤務など自由度の高い働き方もでき、資格取得に向けて勉強に集中したいときは勤務時間を調整できます。
独学で資格の勉強をしながら、パーソナルトレーナーとして働いて技術やスキルを身につけたい方は、ティーバランスの採用情報をチェックしてみてくださいね。