パーソナルトレーナーが独立する方法!開業の準備や集客方法など成功のコツを解説
- トレーナー
パーソナルトレーナーとして独立・開業するにはどうすればいい?
独立するとどんなメリットがある?
パーソナルトレーナーとして独立して成功するコツは?
パーソナルトレーナーとしてキャリアアップするために、独立を考えている方もいるのではないでしょうか。
パーソナルトレーナーが独立する方法は複数あるので、自分の望む働き方やキャリアプランに合わせて選ぶのがおすすめです。
この記事では、
- パーソナルトレーナーとして独立する方法
- パーソナルトレーナーが独立するメリット・デメリット
- パーソナルトレーニングジムの開業にかかる費用
- パーソナルトレーナーとして独立・開業して成功するコツ
などについて解説します。
パーソナルトレーナーとして独立したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
パーソナルトレーナーとして独立する方法
パーソナルトレーナーにはジムで正社員として働く以外に、独立するという選択肢があります。
パーソナルトレーナーの独立方法は、以下の4つです。
- 業務委託
- フリーランス
- 自分で起業する
- フランチャイズで開業
それぞれどんな独立方法なのか、メリットやデメリットについて詳しく解説します。
業務委託
業務委託とは、個人事業主となってジムと業務委託契約を結び、セッション数に応じて報酬を得る働き方です。
セッションごとの単価から、ジムに支払う手数料を引いた額がパーソナルトレーナーの収入となります。
業務委託のパーソナルトレーナーは、契約したジムでトレーニングスペースを間借りして顧客に指導を行うため、家賃や光熱費などの経費はかからず、費用を抑えて独立することが可能です。
顧客は契約したジムの会員です。
ジムから依頼を受けてトレーニング指導を行うため、受付や予約管理、集客などの運営業務に携わる必要はなく、顧客への指導に集中できます。
仕事量や時間も自分で選びやすいため、それ以外の時間を資格取得の勉強にあてたり、パーソナルトレーナー以外の仕事をしたりすることも可能です。
メリット | デメリット |
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フリーランス
フリーランスとは、個人事業主となって顧客と直接契約を結び、レンタルジムや自宅の一室、顧客の自宅などで指導を行う働き方です。
顧客から支払われるセッションごとの単価がそのままパーソナルトレーナーの収入となりますが、ジムのレンタル料や交通費などの経費がかかります。
ジムを介していないため自分自身で予約受付などの雑務を行う必要があるほか、集客活動も自分でしなければいけません。
また、顧客がつくまでは収入が安定しにくいというデメリットもあります。
一方で、フリーランスのパーソナルトレーナーなら自分のスタイルや方針で指導ができるというメリットがあります。
上司や先輩、同僚などが存在せず人間関係でのストレスがないのもフリーランスの魅力です。
メリット | デメリット |
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自分で起業する
パーソナルトレーナーには、自分で起業してパーソナルジムを開業するという独立方法もあります。
ジムである程度経験を積み、トレーニング指導に関するスキルや知識、経営のノウハウなども学んだうえで、起業してパーソナルジムを開業するトレーナーが多いです。
トレーニングスペースはテナントを借りるほか、自宅の一室やレンタルジムを利用する方法もあります。
マシンや機材の用意や資金調達、会社設立に伴うさまざまな手続きなどの経営業務が大幅に増えて忙しくなるでしょう。
また、必要なものを揃える初期費用に加えて、家賃や人件費などのランニングコストもかかります。費用がかかる分、経営に失敗したときのリスクも大きいです。
一方で、起業すれば指導方針やコンセプトなどを自分で自由に決められるというメリットもあります。料金設定も自由にできるため、集客に成功して経営がうまくいけば、大幅な年収アップが期待できるでしょう。
メリット | デメリット |
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フランチャイズで開業
パーソナルトレーナーとして独立するには、大手ジムのフランチャイズに加盟して、パーソナルジムを開業する方法もあります。
フランチャイズとは、フランチャイズ本部に加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、ブランド名や看板、ジムが今まで培ってきた経営のノウハウを使ってパーソナルジムを経営できるシステムです。
本部の運営方針を守る必要があるため、自分で起業するよりも自由度は低くなります。
一般的には、加盟金に加えてロイヤリティを毎月支払う必要があるでしょう。
一方、個人で起業するよりも経営が安定しやすいほか、知名度のあるブランド名を利用できて集客につながりやすいのが大きなメリットです。
また、本部のサポートを受けられるため、経営でトラブルが生じたときや悩んだときに、適切なアドバイスをもらえます。
メリット | デメリット |
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▼パーソナルジムのフランチャイズについて解説▼
パーソナルジムのフランチャイズとは?始め方や注意点を解説
パーソナルトレーナーが独立するメリット
続いて、パーソナルトレーナーが独立するメリットについて紹介します。
自由な時間・場所で働ける
パーソナルトレーナーとして独立すると、自分で好きなように働く時間や場所を選ぶことができます。
勤務時間が固定されていないので、スケジュールは自分で決めましょう。
さらに、業務委託の場合は通いやすいジムを選んで契約したり、フリーランスや開業する場合は自宅に近いトレーニングスペースを借りるなど、好きな場所を選んで仕事ができるのもメリットの一つです。
人間関係のストレスが減る
パーソナルトレーナーとして独立すると、個人事業主となります。会社に所属しないため、人間関係のストレスは減少するでしょう。
とはいえ、独立すれば必ず人との関わりがなくなるわけではありません。
顧客とのコミュニケーションはもちろん、契約するジムの関係者やフランチャイズ本部との関わりなど、ビジネスをする上で人間関係は非常に重要です。
主従関係ではなく対等なパートナーとして仕事ができる分、正社員と比べると、「独立してから人間関係に悩むことがなくなった」と感じるパーソナルトレーナーが多いようです。
自分の理想の指導ができる
正社員やアルバイトの場合、所属したジムの指導方法や方針に従う必要があります。そのため、自分の色を出すのは難しいでしょう。
パーソナルトレーナーとして独立すれば、自分の理想とするトレーニング指導ができます。
起業してパーソナルジムを開業する場合は、ジムのコンセプトやデザインも自由に決められます。
頑張り次第で年収アップも
パーソナルトレーナーが独立すると、頑張り次第で年収1,000万円も夢ではない仕事です。
特に独立すれば、頑張れば頑張った分だけ収入に反映されることになります。
安定した新規顧客の獲得、リピーターの確保ができれば、大幅に年収アップできる可能性があるでしょう。
ただし、パーソナルトレーナーの年収は、独立方法によって異なります。
より年収アップを目指したい場合は、起業やフランチャイズによる開業がおすすめです。
【パーソナルトレーナーの働き方・独立方法別の年収の目安】
働き方 | 年収目安 | 備考 |
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正社員 | 250万〜400万円 | 平均年収は353万円 |
業務委託・フリーランス | 200万〜650万円 | 「セッション数(1日2〜6回)×単価(9,000円)×月の勤務日数(20日)」から業務委託の場合は手数料(50%)、フリーランスの場合は経費を引いた額が収入となる |
起業・フランチャイズ | 240万〜1,000万円以上も可能 | 「月平均の顧客数×プラン料金(月4回4万円)×12ヶ月」からさまざまな経費を引いた額が収入となる |
参考:パーソナルトレーナーの仕事の平均年収は353万円/平均時給は1,025円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
▼パーソナルトレーナーとして年収1,000万円以上稼ぐ秘訣を解説▼
パーソナルトレーナーは儲かる?年収1000万以上稼ぐ成功の秘訣を解説
パーソナルトレーナーが独立するデメリット
パーソナルトレーナーとして独立するということは、メリットばかりではありません。
独立を考える際は、デメリットについても把握しておきましょう。
収入が安定しない
パーソナルトレーナーとして独立すると、セッション数×単価が自身の報酬となります。
集客がうまくいかなかった月や怪我や病気で働ける日が少なかった月は、その分収入が減ってしまうことを理解しておきましょう。
福利厚生を受けられない
パーソナルトレーナーとして独立すると個人事業主となるため、正社員のような福利厚生を受けることはできません。
国民年金への加入手続きのほか、確定申告なども自分で全て行う必要があります。
仕事が増える
パーソナルトレーナーの独立方法によっては、さまざまな雑務が増えます。
雑務が多くてトレーニング指導に集中できなかったり、自由な時間で働くつもりが逆に忙しくなってしまったというケースも珍しくはありません。
経営や集客のノウハウが必要
パーソナルトレーナーとして指導のスキルが上がったとしても、独立して成功するには経営や集客のノウハウが必要です。
パーソナルトレーナーとして働きながら経営や集客について学ぶのは非常に大変です。
ますます忙しくなり、プライベートの時間がとれなくなってしまうことも考えられるでしょう。
経営スキルに自信がない場合は、フランチャイズで独立・開業するのがおすすめです。
フランチャイズならすでに成功している本部のノウハウを学ぶことができ、集客もサポートしてもらえます。
開業資金が必要
パーソナルトレーナーが独立・開業する場合、必ず必要なのが開業資金です。
小規模なパーソナルジムなら費用を抑えて300万円ほどで開業することができると言われています。
しかし、一般的には物件取得や内装工事、マシンなどの設備などにかかる費用を合わせて、数百万から1,000万円以上の資金が必要になります。
資金をどうやって調達するかは、事前に考えておきたいポイントです。
日本政策金融公庫などの公的機関や金融機関に融資の申し込みをするのも良いですが、審査に通らなければお金を借りることはできません。
フランチャイズなら、本部による融資制度があったり、資金調達の方法についても相談に乗ってくれます。
開業資金に不安がある場合も、フランチャイズで独立・開業するのがおすすめです。
パーソナルトレーニングジムの開業にかかる費用
パーソナルトレーナーとして独立・開業するのに、どれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、起業する場合とフランチャイズで開業する場合に分けて解説します。
自分で起業して開業する場合
自分で起業してパーソナルジムを開業する場合、一般的に必要な初期費用は180万〜1,000万円ほど、運営費用は毎月50万〜115万円ほどです。
開業するパーソナルジムの規模や出店するエリアによって、家賃や揃えるべきマシン、機材などが異なり、かかる費用も大きく変わります。
以下、必要な費用の内訳です。
★初期にかかる開業費用 | ★毎月かかる運営費用 | ||
---|---|---|---|
物件取得費 | 50万〜100万円 (家賃10万円想定) |
家賃 | 10万〜30万円 |
改装費 | 30万〜500万円 | 人件費 | 20万〜30万円 (従業員数による) |
設備費 | 50万〜300万円 | 広告費 | 10万〜30万円 |
広告費 | 50万〜100万円 | 水道光熱費 | 3万〜15万円 |
その他費用 | 5万〜10万円 | ||
合計 | 180万〜1,000万円 | 合計 | 50万〜115万円 |
リスクを抑えたい方は、初期費用や運営資金を抑えることを意識しましょう。
居抜き物件を選べば改装費が抑えられるほか、商業利用可能なマンションの一室で開業すれば初期費用を抑えられるのでおすすめです。
フランチャイズで開業する場合
フランチャイズでパーソナルジムを開業する場合でも、起業する場合とかかる基本的な費用は同じです。
マンションの一室で開業すれば、初期費用を抑えられるでしょう。
またフランチャイズの場合、初期費用として加盟金、ランニングコストとしてロイヤリティの支払が必要です。
加盟金の相場は100万〜500万円ほどです。
ロイヤリティは売上額によって変わる変動型と毎月同じ額を支払う固定型があり、変動型は売上額の12〜15%ほど、固定型は5万〜30万円ほどが相場です。
加盟金とロイヤリティがある分、フランチャイズのほうが開業費用は高くなります。
一方で、ブランド力のあるジムであれば集客もしやすく、経営ノウハウを学べて本部の手厚いサポートも受けられるため、フランチャイズのほうが経営は安定しやすく、投資した費用を早く回収できるケースが多いです。
加盟金やロイヤリティ、経営指導料などの料金システムはフランチャイズ本部によって異なるため、きちんと説明を聞いたうえで、納得できるジムを選ぶことが大切です。
独立するときに行う手続き
パーソナルトレーナーとして独立するには、自分で起業して開業、もしくはフランチャイズで開業する方法がありますが、いずれにしても個人で開業するにはさまざまな手続きが必要です。
ここでは独立の際に必要な手続きについて紹介します。
開業届を提出する
開業する際は、パーソナルジムに限らず開業届というものを提出する必要があります。
パーソナルジムを開業してから1ヶ月以内に事業所を構える地域、または自分が住民登録をしている地域の管轄の税務署で開業届を提出しましょう。
開業届は、最寄りの税務署の窓口か、国税庁のウェブサイトからダウンロードして手に入れられます。
開業届は、収入の有無にかかわらず開業から1ヶ月以内に提出することが法律で定められているため、忘れずに行いましょう。
青色申告承認申請書を提出する
確定申告の一種である青色申告も行う必要があります。
青色申告とは、法人にせずに事業を営む個人事業主をはじめ、フリーランスとして会社に属さず働く場合に申告できるもので、開業してから2ヶ月以内に提出する必要があります。
青色申告承認申請書を提出するメリットは、青色申告特別控除が受けられることです。
正しく手続きをすれば最大65万円が控除されるほか、3年間分の赤字を繰り越すこともできます。
個人事業開始申告書を提出する
個人事業主には、地方税の一つである個人事業税も課税されます。
そのため、都道府県税事務所に個人事業開始申告書を提出する必要があるのです。
各都道府県によって提出期限が異なるため、あらかじめ確認しておき、スムーズに提出できるよう準備しておきましょう。
パーソナルトレーナーとして独立・開業して失敗しないためのコツ
最後に、パーソナルトレーナーとして独立・開業して失敗しないためのコツを紹介します。
事前に準備をしっかりと行って失敗を防ぎ、成功を掴みましょう。
コンセプト・ターゲットを明確に決める
パーソナルトレーナーとして独立するなら、コンセプトやターゲットをピンポイントに絞ると、集客がしやすくなります。
例えば、「食べながら痩せるダイエットをサポート」「運動習慣を作りたい高齢者向けのパーソナルジム」「女性専用で安心」「隙間時間でトレーニングできる」など、他のパーソナルトレーナーやパーソナルジムとの違いをアピールしましょう。
ターゲットに合う立地を絞り、立地分析・競合調査などを行なって店舗を構える場所を決めることで、独立失敗につながる可能性も低くなります。
ターゲットに合う集客方法を選ぶ
パーソナルトレーナーとして独立し、失敗しないためにも集客は重要です。集客するには、自分や開業したパーソナルジムのことを多くの人に知ってもらう必要があります。
そのために重要なのが広告です。
どのような広告が集客に効果的なのかは、ターゲットによって異なります。
一般的には、以下のような広告を活用して集客を行うパーソナルジムが多いです。
Web広告 | Web上のさまざまな媒体に配信する広告 |
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SNS広告 | Instagram・LINE・X(Twitter)・YouTube・TikTok・Facebookなどの各種SNSプラットフォームに配信する広告 |
オフライン広告 | テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・交通広告・屋外広告・フリーペーパー・チラシなどのWebを介さない広告 |
情報を発信してファンを獲得する
広告以外にも、SNSなどで情報を発信し、ジムや自分自身をアピールすることも、独立して失敗しないためには大切なことです。
どのSNSが効果的かはターゲットによって異なるので、複数のSNSを試したうえで、見込みがある媒体を2つほど選んで更新するのがおすすめです。
トレーニング方法などの知識や情報を発信し、地道に更新を続けていくことで、多くの人の目にとまりやすくなります。
フランチャイズがおすすめ
パーソナルトレーナーとして独立・開業すると、資金調達や立地分析、集客活動、各種手続きなどやることが山積みです。
さらに、ゼロから独立・開業して成功するには相当な戦略が必要となるでしょう。
知名度がない状態で集客につまずくと、経営がうまくいかず失敗することもあります。
自分1人では難しいという場合は、すでに高いブランド力があり、店舗運営のノウハウも提供してもらえるフランチャイズでの開業がおすすめです。
知名度のあるジムなら、開業当初から安定した集客が見込めるため、パーソナルトレーナーとして成功できる可能性が高いでしょう。
パーソナルトレーナーとして独立したら年収はどのくらい?
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトの「job tag」によると、を含む「スポーツインストラクター」の年収は、平均で383.8万円ほどです。
これは国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」による、給与所得者の1年間の平均給与は443万円と比較すると低い数字のため、パーソナルトレーナーは稼げないという印象になるかもしれません。
しかし、独立してパーソナルジムを開業した場合、それが成功すれば年収は大きくアップする可能性もあります。
働き方によっては年収1000万円以上を稼ぐことも夢ではないでしょう。
パーソナルトレーナーの年収については「パーソナルトレーナーは儲かる?年収1000万以上稼ぐ成功の秘訣を解説」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
参考:
スポーツインストラクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁
パーソナルトレーナーの独立・開業はフランチャイズという手段もある!最適な方法を選択しよう
パーソナルトレーナーが独立するには、業務委託やフリーランスのほか、起業やフランチャイズで開業するという方法もあります。
それぞれのメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルやキャリアプランを考えて最適な方法を選択しましょう。
将来的にパーソナルトレーナーとして独立・開業したいと考えている方には、フランチャイズ加盟がおすすめです。
ビジネスモデルが確立していて、経営に関するさまざまなノウハウを教えてもらうことができます。パーソナルジムの成功に直結する集客に関しても、知名度のあるジムのブランド名を使えるので安定しやすいでしょう。
パーソナルジムのティーバランスでもフランチャイズオーナーを募集しています。
ティーバランスのフランチャイズは広告費用が一定額でロイヤリティも固定制、サブスクモデルの運営方法で売り上げが安定しやすいビジネスモデルが確立されています。
充実した研修を受けることができ、店舗専用のラインサポートチームが作られて24時間体制でサポートしてくれるので安心です。
また、ティーバランスでは未経験の方向けに独立制度も用意されています。
未経験から初めて年収1,000万円を達成したパーソナルトレーナーもたくさんいるので、ぜひティーバランスの求人ページもチェックしてみてください。