パーソナルトレーナーの資格どれがいい?取り方や条件を徹底比較
- トレーナー
パーソナルトレーナーになるには資格が必要?
資格をとるならどれがいい?
パーソナルトレーナーの資格をとるメリットは?
パーソナルトレーナー向けの資格はたくさんありますが、どれがいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- パーソナルトレーナーとは
- パーソナルトレーナーにおすすめの資格
- パーソナルトレーナー向けの資格一覧
- パーソナルトレーナーになるのに資格は必要か
- パーソナルトレーナーの資格をとるメリット
- パーソナルトレーナーの資格勉強方法
など、パーソナルトレーナー向けの資格について詳しく解説します。
パーソナルトレーナーの資格をとりたいけれど、どれがいいか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
パーソナルトレーナーとは
パーソナルトレーナーとは、顧客に対してマンツーマンでトレーニングや栄養指導を行う指導者・職業のことです。
スポーツ選手や芸能人などへの指導以外に、近年はダイエットやボディメイク、健康促進を目的に一般の方が顧客になるケースも多く、パーソナルトレーナーの需要は増えています。
顧客にとって最高のトレーナーになるためには、専門知識を得ることも大切です。資格取得を目指すことで、仕事に必要な専門知識を得ることもできます。
パーソナルトレーナーの資格はどれがいい?
まずは、パーソナルトレーナー向けの資格のなかから、特におすすめの資格を3つ紹介します。パーソナルトレーナーの資格はどれがいいか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
NESTA-PFT
「NESTA PFT」は、NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が認定するパーソナル・フィットネストレーナー認定資格です。
NESTA は1992年にアメリカ・カリフォルニアで設立した団体で、現在は全世界80ヶ国、約7万人のメンバーとパーソナルトレーナーが活躍しており、知名度も高いです。
トレーニング全般に関する知識はもちろん、人体に関する知識や顧客への対応力、ビジネススキルなど、パーソナルトレーナーに必要な幅広い知識や技術を習得したという証明となる資格です。
費用は独学であれば教材費や受験料など合計8万円ほどで、ゼミやWEBコースで学ぶ場合は追加費用がかかります。
資格 | NESTA-PFT(NESTA認定パーソナル・フィットネストレーナー認定資格) |
---|---|
認定団体 | NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) |
資格取得方法 | 事前講習を受講後、認定試験に合格する |
受験資格 |
【以下4つの要件をすべて満たしている者】
【さらに以下4つのうち1つ以上に該当する者】
|
費用 |
|
更新頻度 | 4年周期 |
JATI-ATI
「JATI-ATI」は、JATI(日本トレーニング指導者協会)が認定するトレーニング指導者資格です。
JATI-ATIは日本の団体が認定する資格であるため、国内の現場ニーズや専門家の意見が反映されており、日本人に合った実践的な内容を学べます。
JATI-ATIはパーソナルトレーナーの基礎資格のような位置付けで、科学的根拠に基づいた適切な運動プログラムの作成・指導のための必要知識の習得を証明する資格となっています。
ライブ配信やオンデマンド講習の費用は、一般・専門科目合わせて11〜13万円ほど、受験料が3万3千円ほどかかります。
資格 | JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格) |
---|---|
認定団体 | JATI(日本トレーニング指導者協会) |
資格取得方法 | 講習を受講し、認定試験に合格する |
講習会 |
【以下2つの要件をすべて満たしている者】
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費用 |
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更新頻度 | 5年周期 |
NSCA-CPT
「NSCA-CPT」は、特定非営利活動法人NSCAジャパンが認定するパーソナルトレーナー資格です。
NSCAはアメリカ・コロラド州に本部を構える団体です。
1991年に国際支部としてNSCAジャパンが設立されました。
現在では全世界で約5万5千人を超えるNSCAの資格認定者がパーソナルトレーナーとして活躍しており、知名度も十分あります。
医学的・運動生理学的な優れた専門的能力を持ち、幅広い顧客層に対してトレーニング指導を行えるという証明になる資格です。
アスリートから一般の方まで幅広い層に対するトレーニング指導に適しており、習得することで即戦力となるパーソナルトレーナーを目指せます。
NSCAに入会するための年会費が1万3千円(学生は1万1千円)、受験料は4万6千円で、独学でも取得可能な資格です。NSCA-CAP認定試験の合格率は約65%と半数以上で、しっかり勉強すれば決して難しい試験ではありません。
資格 | NSCA-CPT(NSCAジャパン認定パーソナルトレーナー資格) |
---|---|
認定団体 | 特定非営利活動法人NSCAジャパン |
資格取得方法 | 認定試験に合格する |
受験資格 | 【以下4つの要件を全て満たしている者】
|
費用 |
|
更新頻度 | 3年周期 |
パーソナルトレーナー向けの資格一覧
パーソナルトレーナーにおすすめの資格は、先に紹介した3つ以外にもあります。
パーソナルトレーナーは効果的なトレーニング指導を行うために、トレーニングに関する知識だけでなく、人体の構造や機能を理解する「解剖学」や運動が体にどんな変化をもたらすかを学ぶ「運動生理学」、食事指導に欠かせない「栄養学」など幅広い知識が必要になります。
以下のような資格をもっていると、パーソナルトレーナーに必要な知識を学び、身につけている証明となります。
資格 | 団体 | 種類 | 資格取得方法 |
---|---|---|---|
NESTA PFT |
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 (NESTA JAPAN) |
民間資格 | 事前講習を受講 認定試験合格 |
JATI-ATI (JATI認定トレーニング指導者資格) |
日本トレーニング指導者協会 (JATI) |
民間資格 |
講習を受講 |
NSCA-CSCS (NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト) |
特定非営利活動法人NSCAジャパン | 民間資格 | 認定試験合格 |
NSCA-CPT (NSCA認定パーソナルトレーナー) |
特定非営利活動法人NSCAジャパン | 民間資格 | 認定試験合格 |
JHCA-FC (JHCA認定フィジカルコンディショナー) |
特定非営利活動法人 日本ホリスティックコンディショニング協会 (JHCA) |
民間資格 |
講習を受講 |
JSPO-AT (JSPO認定アスレティックトレーナー) |
公益財団法人日本スポーツ協会 (JSPO) |
民間資格 | 講習会及び自宅学習で受講 検定試験合格 |
健康運動指導士 | 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 | 民間資格 | 講習受講及び養成校卒業 認定試験合格 |
健康運動実践指導者 | 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 | 民間資格 | 講習受講及び養成校卒業 認定試験合格 |
管理栄養士・栄養士 | 公益社団法人 日本栄養士会 | 国家資格 | 栄養士:栄養士養成施設で所定の単位を取得して卒業 管理栄養士:栄養士として必要な年数働いた後管理栄養士国家試験に合格 |
理学療法士 | 公益社団法人 日本理学療法士協会 | 国家資格 | 養成校で3年以上学び、理学療法士国家試験に合格 |
柔道整復師 | 公益社団法人 日本柔道整復師会 | 国家資格 | 養成校で学び、柔道整復師の国家試験に合格 |
パーソナルトレーナーになるにあたって取得する資格はどれがいいか悩んでいる方は、上記の資格もチェックしてみてはいかがでしょうか。
パーソナルトレーナーの資格の選び方
パーソナルトレーナーの資格には複数あるため、何を基準に選べばいいか分からない方も少なくないのではないでしょうか。
ここからはパーソナルトレーナーの資格の選び方について解説します。
知名度
資格を取得するメリットを存分に発揮したいなら、資格の知名度は重要です。
あまり知られていない資格を持っていたとしても、就職や転職、顧客への信頼度アップなどで役立ちにくくなってしまいます。
資格へのこだわりや明確な学びたい分野がない場合は、なるべく知名度の高いものを選ぶのがおすすめです。
難しさ
資格を取得するには、勉強をして試験に合格する必要があります。
その難易度は資格によってまちまちなため、現在の自分の知識やスキルのレベルに合ったものを選びましょう。
また、専門学校などに入学しない場合は、独学で受験できる資格を選ぶことも大切です。
費用
パーソナルトレーナーの資格を取得するには、費用がかかります。
具体的には「登録料」「教材費」「講習費」「受験料」などがかかってくるでしょう。
これらの費用も資格によって異なるため、事前に調べておき、経済的に無理のない範囲のものを選びましょう。
更新頻度
パーソナルトレーナーの資格の多くは、定期的な更新が必要です。
更新の頻度や手続きはそれぞれの資格によって異なるため、こちらもあらかじめ確認しておきましょう。
忙しい方は更新頻度が低い資格を選んだり、逆に期間が空いてしまうと忘れてしまいそうな方は更新頻度の高い資格を選んだりと、自分に合った更新頻度のものを選ぶのが望ましいです。
更新を忘れてしまうと資格を失効してしまう場合もあるため、きちんと管理しておくことをおすすめします。
パーソナルトレーナーに資格はいらない?
さまざまな種類の資格を紹介しましたが、実はパーソナルトレーナーとして働くために必ずしも必要というわけではありません。資格がなくても、誰でもパーソナルトレーナーとして働くことが可能です。
ただし、求人の応募条件に「パーソナルトレーナー関連資格保有者」と資格を指定しているジムもあります。働きたいジムが決まっている場合は、求人情報を確認しておきましょう。
資格なしで働く方法については「パーソナルトレーナーに資格はいらないって本当?資格なしで働く方法を解説」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーの資格をとるメリット
資格は必須ではありませんが、取得に向けて勉強することでパーソナルトレーナーに必要な知識を学べるほか、さまざまなメリットがあります。
就職・転職で有利になる
パーソナルトレーナーの資格は、就職や転職の際に採用を決める判断材料の一つになります。資格を持っているということは、パーソナルトレーナーとしての必要な知識が身についているという証明になるのです。
前述した通り、資格保有が応募条件になっているジムもあるため、資格があると就職先の選択肢も広がります。
年収が上がる場合も
ジムによっては資格を保有していると「資格手当」がつく場合もあり、年収が上がる可能性があります。
ただし、パーソナルトレーナー関連であればどんな資格でも手当がつくわけではありません。
年収アップを狙うときは、求人情報に「資格手当あり」と書いてあるか、どの資格でいくら手当がつくのかを確認しましょう。
正しい知識が身につく
パーソナルトレーナーとして成功するためには、幅広い知識が必要です。
資格の勉強を通じて正しい知識を学べば、実務経験のなかで学んだことの裏付けができます。
さらに資格の勉強で正しい知識を学ぶことは、パーソナルトレーナーとしての自信にもつながります。顧客への指導も自信を持って堂々と行えるでしょう。
信頼を得られやすい
資格を持っているということは、パーソナルトレーナーに必要な知識が身についているという証明になるため、顧客からの信頼を得られやすいです。
また、資格の有無はパーソナルトレーナー選びの判断材料にもなります。資格がなくても気にしないという顧客もいますが、パーソナルトレーナーを選ぶときには無資格者よりも有資格者のほうが選ばれやすいでしょう。
名刺やSNSに載せられる
パーソナルトレーナーとして成功するには、セルフブランディングも重要です。
顧客に選ばれるために自分の強みや特徴を積極的にアピールしていく必要があります。経験や実績の他に、資格もアピールポイントの一つです。
そのため名刺やサイト、SNSなどに書けるということも、パーソナルトレーナーの資格をとる大きなメリットとなります。
▼パーソナルトレーナーの名刺に書く内容&作り方を解説▼
パーソナルトレーナーの名刺を作ろう!デザインや肩書など作り方を紹介
独学でもパーソナルトレーナーの資格をとれる?
パーソナルトレーナーがとる資格のなかには、独学で取得可能なものもあります。
たとえば、おすすめの資格として紹介した「NESTA-PFT」「JATI-ATI」「NSCA-CPT」は独学で取得可能です。テキストなどで勉強後、認定試験に合格すれば取得できます。
独学で資格をとると、費用を抑えられたり、スクールに通わなくても隙間時間で勉強できたりとメリットが複数あります。しかし、自分で勉強しなくてはいけないため、継続するのが難しいというデメリットもあるのです。
独学のメリット・デメリットの両方をチェックして、自分で勉強するか、スクールに通う方法をとるかを考えてみましょう。
パーソナルトレーナーの資格を独学でとる方法については「パーソナルトレーナー資格は独学でとれる?資格以外に大切なことも紹介」で詳しく解説しています。独学以外で資格取得する方法も紹介しているので、参考にしてみてください。
パーソナルトレーナーの資格でどれがいいか迷ったら、知名度や費用などで選ぼう
パーソナルトレーナーになるためには基本的に資格は不要です。しかし、資格があると就職で有利になるほか、ジムによっては資格手当がつくなどのさまざまなメリットが得られます。
パーソナルトレーナーの資格でどれがいいか迷ったら「NESTA-PFT」「JATI-ATI」「NSCA-CPT」の3つがおすすめです。知名度も高く、パーソナルトレーナーに必要な知識が身についている証明になるうえ、求人の応募資格として指定しているジムもあります。
資格があるとメリットがたくさんありますが、パーソナルトレーナーには知識だけでなくスキルや経験も重要です。
パーソナルトレーナーになるためにまず初めに資格をとるより、ジムで働きながら指導スキルや顧客との接し方を直接学んで経験を積むのがいいでしょう。
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